業務の流れ
01 見積・積算
お客様からのさまざまなご要望にお応えできるよう、設計図書を元に鉄骨重量を積算し、お見積もりをさせて頂きます。建物の新築工事の場合は、見積もり段階から鉄骨専用CADを用いて作図し、3Dビューを併用することで部材の漏れが無いことを確認できます。02 工作図作成
お客様から頂いた設計図書を読み込んで工作図を作成します。作図には、鉄骨専用CADを使用しております。同時に3Dビューにて立体的視野で確認できるので、部材干渉してしまう箇所が無いか、納まりが悪い箇所が無いか、細部にわたりチェックできます。03 一次加工
お客様からお預かりした材料の加工を始めます。一次加工では機械によってH形鋼の切断・孔明け・摩擦面処理・開先加工まで行います。当社の設備は、H形鋼のサイズ1メートル以下までの加工に対応できます。特に孔明け機械は、6本のドリルで6個の孔を同時に明けることが可能です。詳細は工場設備のページをご覧ください。04 組立て
建物は主に柱と梁などの製品で構成されます。柱や梁は、たくさんの部品を図面通りに組立てることで1つの製品になります。当社では柱工場、梁工場にてそれぞれ組立てを行っています。製品は大型トラックやトレーラーで運搬可能な長さ・重量まで製作可能ですので、1つの製品で最長13メートル・5トンを超えることもあります。なお、組立てを行う者はJIS認定の溶接技術検定を合格した者でなければいけないので、常に技能の向上に努めております。05 溶接
組立て作業が完了した時点では、部品同士は少しの溶接だけで固定されている状態です。このような溶接を組立溶接と呼びます。溶接工程では、部品と部品を完全に溶接する作業を行います。なお当社ではJIS認定の溶接技能者が溶接を行っております。また、3台の溶接ロボットを導入しており、ロボットの特性を生かせる溶接箇所はロボット溶接を行っています。06 各種検査
- 社内寸法検査:製品が完成したら製品全数の製品寸法検査を行います。製品の全長、部品の取付位置、部品の長さなどを検査します。
- 社内超音波検査:鉄骨特有の検査として、溶接内部にキズが無いかどうかを確かめるために超音波探傷検査を溶接部全箇所で行います。当社で保有する超音波探傷器を使用して鋼材表面から溶接内部に向かって超音波を発生させると、内部にキズがある場合はエコーが反射してキズを発見できます。
- 第三者検査:検査専門の第三者検査会社の検査員が工場にお越しになり検査を行います。溶接部は建物の構造上特に重要な部分のため、第三者による検査が求められています。
- 製品検査:設計者、建設会社、検査会社の皆様が当社工場で一堂に会し、実際の製品を目の前にして最終検査を行います。
※なお検査工程は高品質の建物をつくるために特に重要な工程となりますので、建築鉄骨製品検査技術者、建築鉄骨超音波検査技術者、JIS非破壊検査者などの資格試験に合格した資格取得者が行います。当社は積極的に資格取得を推進しています。